い草の花ござについて教えていただいてる
三宅さんのところへ行ってきました。
この日はスタッフ、若干風邪気味だったのですが、病を押してでも行きたかったのです。
三宅さんは明治時代からい草製品を作っている『三宅松三郎商店』の3代目です。
三宅さんの商品は、手に取って触ると、本当に伝わってくるんです。
丁寧な思いが伝わってくるんです。
柄は幾何学模様で、い草も一つ一つ太さに気遣っていらっしゃいます。
染色もご自分でされているようで、
青は青でも、なんとも言えない色なんです。
細やかな心遣いが行き届いた庭を見ているような
見てすぐに分かるような、力があります。

倉敷アイビースクエア「倉敷いぐさ祭り」にて。三宅松三郎商店さんの花ござ。

アイビースクエアにて
ゲストハウスいぐさの展示も見てくださいました。
毎日、朝起きて、仕事して、ご飯を食べて、昼寝して、起きてまた仕事する。
そうしていると、むこうで『スイカ切れてますよ』と奥様の声がする。
三宅さんと一緒にいると、決まったサイクルでその時々を大切に過ごしていることが分かります。
そんな三宅さんの丁寧な生き方が、作るものにも出ているんだと思います。
この日は、三宅さんのお孫さんと一緒に、いろいろと教えてもらいにお邪魔しました。
(基本的には見学はできません。特別な許可をもらっています)
今、ゲストハウスいぐさがやっている手織りコースターの体験も、
三宅さんとお孫さんから教えてもらいながらはじめたものです。
今日は、い草のわらじの編み方を教わりました。
自分の足にひっかけて編んでいきます。
日本人の生活の知恵ですね。
機械化、大量生産の時代に、
こんな作業を教えてもらっている。
ありがたさを感じます。
でも技術の前に、まずは丁寧な生き方をすること。
そこから勉強しなくてはいけないのかもしれません。