『漂流郵便局』の粟島へ。
先日ご紹介させていただいた粟島と漂流郵便局。
早速、休みの日に粟島へ行くことにした。
9時半頃のJRで早島を出発し、電車を乗り換えバスに乗り継いで、須田港に着いたのが11時半。
なんだかんだ2時間かかりましたが、道中のんびりとした電車に乗って移動するのもまた楽しい。
それから粟島行きのフェリーは12時35分発。
待合室で待っていると、漂流郵便局についてのポスターが貼ってありました。
よく見てみると………
あ、あれ??開局は第2土曜と第4土曜………。
本日は………第3………。
ちーん。
毎日開いてると思っていた…。おバカ………。
しばらく落ち込むも、引き返すバスさえも待たなきゃいけなくて、「よし、ここに今日たどり着いたのも何かの縁だ。」ってことで粟島へ渡ることに。
粟島のことは漂流郵便局についてしか知らなかったので、前情報無しで島に渡る。
地図を見ると粟島は三つの島が繋がったまるで船のスクリューの様な形をした島。
漂流郵便局はその結合部分に当たる真ん中辺りにある。
粟島はかつては北前舟の寄港地として栄え、また明治30年に日本で最古の船乗り養成の為の海員学校が設立され、船や海に携わるたくさんの人材がそこで育ったらしい。
島に渡り、少し歩くとエメラルドグリーンの洋館が見えてくる。
粟島海洋記念館は昭和62年に廃校になった件の海員学校を大切に保存し、昔の船舶機器や古い碇などを展示してある。
歴史を感じる資料や航海につかう道具、船の模型なんかがあり、趣ある木造建築とあいまって独特の雰囲気を醸し出している。
好きな人はめちゃくちゃ好きな感じ。船のことがわからない人でも十分に楽しめる。
そして更に、
海洋記念館の一室にソコソコ想像所なる部屋が。
入って見ると壁一面にいろいろなものが展示されている。
日比野克彦さんというアーティストが
粟島沖をはじめとする瀬戸内海の海底から拾ってきたものを展示する
「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」の作品。
入った瞬間、なんとも言えないざわざわ、わくわく、どきどきした感じを受ける。
海の底に眠っていた記憶のかけらを引き上げる。
ほんとなら私たちの目に届かなかったものたちが、
それぞれの過去を身にまといながら「想像してごらん」と語りかけてくる。
とっても独特な空間でした。
粟島には漂流郵便局目的で行ったけれども、
登ると瀬戸内海を360度見渡せる城ノ山にも登ってみたいし、
もう一度時間をかけてソコソコ想像所で過ごしてみたい。
きっとまた来るだろうな、粟島。