いぐさの手織り体験者、続々増えてきています!
「い草を育てているんですね。」 「手織りをしてみたくて」
泊りにこられるゲストさんから、そんなうれしいことを言われます。
そうなんです。
ゲストハウスいぐさでは、い草を育てることから、収穫、体験まで、
い草に関するあらゆることを、自分たちの手でしています。
い草の栽培は、日本の農業の中でも、一番過酷な農作業だと言われています。
夏の一番暑いときに、収穫を行い、
冬は、田んぼの氷を割って、植え付けをする。

苗を植え付けの為掘り起こす
重労働である。
外国産の安価ない草の出現。
日本人の畳文化の薄れ。
これらの理由から、収穫量や、生産農家など、 特に中国地方では、減少の一途をたどっています。
そんな中、ゲストハウスいぐさでは、 収穫したい草を使い、
宿泊される方に手織り体験をしてもらうことで、
い草を世界に伝えていく活動をしています。

アメリカから来た、ハワード。テキスタイル専門とあって真剣なまなざし!
世界の人が集まるゲストハウスだからこそできるやり方。
手織り体験は、旅人が織ったものを、次なる旅人がつないでゆき、 一つの手織りを完成してゆきます。

やってみたかったんです、と来てくれた日本の大学生の彼女も
旅人によって、い草を未来へつなぎ、 い草によって、世界をつないでゆく。
この活動をはじめてから、 岡山・広島などから、
「昔、実家がい草を栽培していて」「おじいさんが畳を作っていたんよ」
「い草の匂いが懐かしい」「い草をいろんな人に伝えてほしい」など、
お電話や、お手紙、訪れる方から、いただくことがあります。
そんな話を聞きながら、い草は、これからも伝えていくべき、地元の文化、日本の文化なんだなと実感します。
今日も、ゲストハウスいぐさでは、手織りの体験を楽しむ旅人が来ています。
今度は、どんな手織りを次なる旅人につないでくれるのでしょう?