においと旅の記憶。
岡山ゲストハウスいぐさには毎日様々な旅人が訪れます。
大きなバックパックを背中にも前にも背負って来る旅のプロフェッショナルなバックパッカーや、
大きなスーツケースを持ったおしゃれな旅ガール達や
スタイリッシュな男の子達。
そんな旅人達は別の土地から来たことを示すように別の土地のにおいを持ってくることがあります。
時にそれは、遠い異国の地を彷彿とさせる香水の香りだったり。
ここでは降っていなかった雨のにおいだったり。
土のにおいだったり。風においだったり。はたまた光のにおいかもしれない。
五感の中でも特に嗅覚は記憶を喚起することに直結すると聞いたことがあります。
旅をしている最中は誰しも無意識的に感性をひらいていて、五感、時には第六感さえ用いて
未知なる土地を味わっているのかも知れません。
旅をすると新しい土地のにおいにわくわくすることがあります。
その感覚が体のどこかにいつも潜んでいて、時を経て記憶と結びついた時には
なんとも言えない気持ちになることがある。
もしかしたら「それ」を味わう為に旅に出たくなるんじゃないか、と思うほど。
そんなことを考えながら
毎日どんな旅人がどんな旅の軌跡を香らせながら
岡山ゲストハウスいぐさへ訪れるのかと
旅のおすそわけを期待しながら今日も
まだ見ぬあなたを待っています。