旅人はどんな目的で旅をし、旅の間に何を見てきたのでしょうか?
ゲストハウスいぐさに5連泊しているフランスから来た、フランソワ。
彼は、フランスを出て7か月、長い間、旅を続けていています。
一つのバックを持って、列車やボートを乗り継いで、好きな場所で滞在し、好きな時間を過ごす。
「どうして旅をしようと思ったの?」と聞くと、
「旅が好きだからだよ。」と、爽やかな笑顔でさっぱりと答えてくれました。
彼は自分の旅の航路を、地図を見せながら、みんなに説明してくれました
彼の旅の始まりは、母国フランスから、ドイツ、ロシア、モンゴル、中国、韓国を
通り、興味ある場所で何日間か滞在しながら、現地の風を感じる旅をしてきたようです。

フランソワが通った、旅の経路
「一番印象に残っている土地は?」と聞くと、
「それぞれにあるから決められないよ。」と言いながら、旅先で撮ったいろんな写真を見せてくれました。今、ここ岡山のゲストハウスいぐさにいます。
行く先々で撮った写真を見ていると、彼と一緒に、旅をしているような気持になります。
「モンゴルは、中心地を少し離れると、もう自然と大地が広がっていた。歩いていると、モンゴル特有のゲル(移動式の住居)を組み立てる家族に会った。家の中も見せてもらい、ラクダも乗せてもらったよ」
写真を見せてもらうと、住居の中は、きれいな柄のマットや壁掛けなどがしてあり、移動式の住居とは思えないような立派なものでした。それを見ながら、彼の話を聞きながら、移動を繰り返す遊牧民の豊かな生活が想像できました。
彼はまだまだ旅を続けるつもりだと言いました。
今や、ネットなどで、いくらでも他の国のことを知ることはできますが、
実際にそれを体験する旅をすること。またそんな旅をしてきた旅人の話を聞くこと。
ネットで検索しても分かりえないものが、あると思います。
最後に
「フランソワは、本当のバックパッカーだね。」というと、
「そうだね。本物のバックパッカーを目指しているよ」
と言っていました。
そんなバックパッカーたちの家として、帰る場所として、ゲストハウスいぐさはありたいなあと思います。